証券会社の手数料
投資を行う上で大事になってくるのが手数料、
安い証券会社 と 高い証券会社の間には10倍以上の隔たりがあります。
同じサービス内容でこの金額の違いは酷すぎます。
投資に使うのは楽天証券 か SBI証券が鉄板。
デイトレード専門なら松井証券もあり。
高い証券会社だと 最低手数料810円 に加え 約定代金の0.3726%が加算されたりします。
20万円の売買なら片道の手数料が1,555円となります。
こういった証券会社は手数料が高い代わりに、支店 や コールセンター経由で取引 や 相談が可能です。
そのほか、信用取引においてはネット証券よりも手数料が安い場合があります。
※手数料 平成 27 年 3 月 21 日時点
消費税が増税される際には、手数料があがると思われます。
手数料コースの比較
投資運用方針に適した手数料体系を証券会社のほうで用意してくれているので上手く活用しましょう。
1.ワンショットコース 細かい取引をする場合有利
2.超割コース 20万以下の取引をしない場合有利
3.いちにち定額コース デイトレードに適した手数料体系
デイトレードの手数料
楽天証券の手数料は 約定代金10万円 まで 139円(税込150円)
一見すると物凄く安く見えますが、デイトレードのように反復売買する場合には馬鹿になりません。
現物取引 税込み手数料(消費税8%時) |
約定代金 | 10万円 | 20万円 | 50万円 | 100万円 | 150万円 | 3,000万円 | 3,000万超 |
ワンショット | 150円 | 199円 | 368円 | 657円 | 786円 | 1,244円 | 1,314円 |
超割レギュラー | 368円 | 368円 | 368円 | 657円 | 786円 | 1,244円 | 1,314円 |
いちにち定額 | 463円 | 463円 | 463円 | 926円 | 2,160円 | 32,400円 | - |
※いちにち定額コースは100万以降、100万毎の区切りで手数料1,080円となり、
100万を超えた場合、最初の100万まで926円としていた手数料部分についても1,080円として計算します。
このコースはデイ割、片道手数料無料の対象となります。
※信用取引は30万円まで270円、30万円を超えると486円の手数料となります。
また、手数料のほか信用金利の支払が課せられます。
※超割のレギュラーはワンショットの劣化版となりますので、ゴールド以上にならないと無意味です。
この手数料のミソは約定代金20万円の次が50万円になっていることです。
1単元20万円をちょっと超えるような銘柄を最低単位で売買(デイトレ)したとき。
手数料が 368円 * 2 、往復で736円もの手数料がかかってきます。
1日に10往復しただけで 7,360円の手数料 ……
こんな手数料ではとてもじゃないですけどデイトレード出来ません。
デイトレの値動きによる差額で儲けるどころか手数料によりじわじわと圧殺されてしまいます。
こういったデイトレード向けの手数料体系が いちにち定額コース です。
上記の手数料の表を見ると高く見えますが、
何回も反復売買する場合には いちにち定額コースが圧倒的にお得。
ワンショット や 超割の手数料は 約定1回あたりにかかる手数料、
いちにち定額は、売買による約定代金の合計金額にかかる手数料 という違いがあります。
EX.21万円の株を10往復した場合
上記のワンショット や 超割レギュラーでは、368円 * 10 * 往復2 = 7,360円の手数料 がかかります。
いちにち定額コースなら21万円 * 20 = 420万円
約定代金 合計:400万円超 〜 500万円までの範囲のため、926円 + (1,080円 * 4)= 5,246円の手数料 ……
ここにデイ割が加わります。
デイ割は その日のうちに売買(日計り取引)した場合、片道が無料 というサービスです。
つまり、上記の21万円 *(20 - デイ割10)= 210万円
約定代金 合計:200万円超 〜 300万円までの範囲のため、926円 + (1,080円 * 2)= 3,086円の手数料 となります。
手数料の違いは雲泥の差です。
現物でデイトレードをするなら いちにち定額コース 一択となります。
※日計り拘束金があるためデイトレードは信用がほぼ前提
同一銘柄 かつ 同一資金、同一受渡日の取引において、
現物の受け渡しを行わずに差金決済することは、金融商品取引法により禁止されています。
現物取引で 100万の買付 → 売却 といった行為を反復継続するにはそれなりの預け金が必要です。
反復継続で、2回取引するなら200万円、3回取引するなら300万円の預け金が必要となります。
このため、デイトレードにおいては信用取引が主流になっています。
※無限信用取引について
規制緩和により、信用取引は信用建余力を気にせずに取引できます。
現物取引において、株の日計り拘束されなくなった? という話をたまに見ますが、
楽天証券での現物取引 2015年3月時点で日計り拘束金が普通に存在しています。
※信用取引を利用する場合には、通常か超割コースのみの選択となります。
30万円を超える信用取引の場合は超割コースが完全に有利です。
信用取引の手数料に関しては現物よりも有利になっていますが、リスク や 金利もありますので、ご注意ください。
※楽天の場合、デイトレード(日計り取引)をすると実現損益に売却手数料が反映されるのに時間がかかります。
このタイムロスは、だいたい翌日くらいに反映され解消となります。
ワンショット や 超割コースですと売却時の手数料分だけ実現損益の減少が確認できます。
※デイ割は、いちにち定額コースの日計り取引に対して適用されます。
いちにち定額コースでも、持ち越してしまった場合には往復の手数料が必要になります。
超割コースの手数料
超割コース 現物取引 税込み手数料(消費税8%時) |
約定代金 | 10万円 | 20万円 | 50万円 | 100万円 | 150万円 | 3,000万円 | 3,000万超 |
レギュラー | 368円 | 368円 | 368円 | 657円 | 786円 | 1,244円 | 1,314円 |
ゴールド | 330円 | 330円 | 330円 | 591円 | 707円 | 1,118円 | 1,182円 |
プラチナ | 293円 | 293円 | 293円 | 525円 | 628円 | 994円 | 1,050円 |
ダイヤモンド | 257円 | 257円 | 257円 | 460円 | 549円 | 870円 | 919円 |
※20万円以下の取引についてはワンショットコースが有利となります。
20万以降についてはワンショット と 超割レギュラーの手数料が同一です。
この超割コースは、信用取引をしている または 投資信託に資金を突っ込んでいないと選びにくいコースです。
超割コースの判定条件 |
判定条件 | 投資信託 平均保有 | 信用建玉 平均残高 | 信用約定 合計金額 |
レギュラー | 100万円未満 | 500万円未満 | 3億円未満 |
ゴールド | 500万円未満 | 1,500万円未満 | 5億円未満 |
プラチナ | 5,000万円未満 | 1億円未満 | 30億円未満 |
ダイヤモンド | 5,000万円以上 | 1億円以上 | 30億円以上 |
※月末時点でどれか1つクリアすればOK!
変更前:ワンショット
変更後:ゴールド(変更月)→ プラチナ(来月)
メリットについては、あまりないと言うのが実情です。
このコースを使ってしまうと20万以下の取引で遊ぶ際、ワンショットよりも損。
普通にやりたいなら ワンショット、デイトレなら いちにち定額、ギャンブルなら 信用取引 + 超割、凍死信託があるなら 超割
こういった使い方がベター。
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貯蓄から投資の時代へ
散財のすすめ : 私が購入した商品など……
賃金格差、ワーキングプア、インフレ・物価上昇、馬鹿みたいに低い政策金利、公的年金の受給開始年齢 引き上げ。
とてもではないですが、銀行の預金金利ではやっていけません。
景気がよくなれば金利も良くなっていく可能性はありますが、
銀行は自分が不利になるような商品設計はしません。
銀行自体、預金者から預かったお金を運用することで成り立っています。
株式情報の大株主の状況を見れば判りますが、金融機関の多いこと多いこと……
結局のところ、自分で投資、資産運用を行うのが一番お得なんです。
初心者向けの投資ってなに?
いろいろと比較されるかと思いますが、リスクがあって二の足を踏んでしまう。
はじめてでいろいろ比較したが、結局どれを購入すればいいのかわからない、誰か選び方教えてよという方もおられるでしょう。
銀行員さんなどに相談すると、おすすめの投資信託を出してくる……
投信の販売ノルマ達成、やったね!
国内債権 や 国債などは、リスクの低いやり方ではあっても投資と言う面で見ると微妙な商品。
初心者向けではありますが、投資の方法としては銀行預金と大差ありません。
投資とはリスクを背負うこと、儲けようと思ったらリスクは避けて通れません。
習うより慣れろということで、余裕資金の一部を分散投資しておくのが無難です。
ポイントとしては、株価や債権の評価額が下がったからと言って損切りしないことです。